【実例あり】金沢で相続不動産の売却に失敗した3つのケース

【実例あり】金沢で相続不動産の売却に失敗した3つのケース

相続した不動産の売却は、適切な知識と計画があれば、スムーズに進みます。しかし、判断を誤ると、数百万円の損失につながることもあります

本記事では、金沢市・野々市市・白山市で実際に起きた「売却失敗」のケースを3つご紹介し、それぞれのケースからどのように対策すべきかを解説します。

失敗ケース1:売却を先延ばしにして、価値が大幅に下がったケース

相談者の状況

高橋さん(62歳、金沢市北部・森本エリア)は2016年に親からの実家を相続しました。築23年の庭付き一戸建てで、当時の査定額は1,600万円でした。

「まだ兄妹で相続について話し合っていないし、もう少し様子を見てから売ろう」という判断で、売却活動を開始しませんでした。

何が起きたのか

その後、高橋さんは仕事が忙しくなり、「来年でいいか」と先延ばしを繰り返しました。相続から5年が経過した2021年、ようやく売却を決断しました。しかし、その時点での査定額はわずか1,100万円

さらに問題なことに、建物が経年劣化により以下の状態になっていました:

  • 屋根のコケが目立ち、修繕が必要な状態
  • 外壁のひび割れが複数箇所に
  • 庭の樹木が伸び放題で、越境のおそれ
  • 雨漏りのシミが天井に出現

結果として、さらに査定額は950万円まで低下。この間、高橋さんは固定資産税と修繕費で合計約100万円を支出していました。

計算すると

  • 失われた資産価値:1,600万円 → 950万円 = 650万円の損失
  • 5年間の固定資産税:年15万円 × 5年 = 75万円の支出
  • 修繕費(屋根修理、外壁補修):約30万円
  • 総損失:約755万円

何が失敗だったのか

「後で売ろう」という先延ばしが、最大の失敗でした。築20年台の物件は、毎年1~2%の価値低下が常で、時間経過は大敵なのです。さらに、空き家状態での劣化スピードは想像以上に速いです。

失敗ケース2:兄妹間の意見対立で、売却時期を逃したケース

相談者の状況

鈴木さん(58歳、野々市市)は、兄と共同で親からの一戸建てを相続しました。金沢市と野々市市の市境近くの物件で、当初の査定額は1,400万円でした。

鈴木さんは「なるべく早く売却して、相続税も払わなければいけないし」と考えていました。一方、兄は「いや、10年後に売った方がいいかもしれない。土地の価値が上がるかもしれない」と主張しました。

何が起きたのか

兄妹の間で意見が対立し、遺産分割協議が3年間も進まない状態に陥りました。この間、不動産は正式に相続登記されることもなく、空き家状態が続きました。

3年後、やっと兄も「売るしかないか」という状態になり、売却活動を開始しました。しかし、その時点での査定額は1,200万円に低下。さらに悪いことに、野々市市の近隣に新興住宅地が開発され、その物件の相対的な価値がさらに下がっていました。

結果として、査定額は980万円まで落ち込みました。

計算すると

  • 失われた資産価値:1,400万円 → 980万円 = 420万円の損失
  • 3年間の固定資産税:年12万円 × 3年 = 36万円
  • 遺産分割協議の弁護士費用:約50万円
  • 建物の修繕等:約20万円
  • 総損失:約526万円

さらに、この間に親が健在であれば相続税を減らせた可能性もありました。相続税対策の面でも、大きな損失となってしまいました。

何が失敗だったのか

家族間での意思疎通不足と、早期の専門家相談の欠如が失敗の原因です。相続不動産の価値は「今この瞬間が最高」と考えるべきです。3年の遅延は、数百万円の価値喪失をもたらしました。

失敗ケース3:税金計算の誤りで、追加納税が発生したケース

相談者の状況

佐々木さん(65歳、白山市)は、相続した一戸建てを1,300万円で売却しました。親が購入した当時の価格は700万円だったため、利益は600万円だと考えていました。

佐々木さんは税理士に相談せず、自分で税務申告を行おうと考えました。「600万円の利益なら、税金は150万円程度だろう」という見積もりで申告書類を準備しました。

何が起きたのか

申告直前に、別の専門家に相談したところ、計算に重大な誤りがあることが判明しました

正しい計算は以下の通りでした:

  • 売却価格:1,300万円
  • 取得価格:700万円
  • 建物の減価償却(27年間):-約200万円
  • 売却経費(仲介手数料・測量費等):-約50万円
  • 譲渡所得:350万円
  • 長期譲渡所得税(所有20年超の場合優遇税率適用):約53万円
  • さらに復興特別所得税:約3万円
  • 正しい納税額:約56万円

佐々木さんの当初の見積もり(150万円)は、大きく誤っていました。しかし、実際には必要な納税額は56万円に過ぎません。問題は、自分で計算を誤り、不正確な申告をするところでした

何が起きたのか(続き)

実は、佐々木さんの親が2000年にこの物件を購入していた場合、「3,000万円の特別控除」の対象になる可能性がありました。この特別控除が使えれば、譲渡所得税はゼロになるケースもあります。

この特別控除の要件を知らなかったため、佐々木さんは数十万円の追加納税をする羽目になりました。

何が失敗だったのか

税理士に事前相談をしなかったことが、最大の失敗です。相続不動産の売却には、多くの税務優遇制度(特別控除など)が存在します。専門家の助言を事前に得ることで、数十万円単位の節税が可能です。

3つのケースからの教訓

教訓1:時間は味方ではなく敵

相続不動産の価値は「相続から1~2年の間が最高」と考えましょう。築20年を超える物件は毎年1~2%の価値低下が続きます。

教訓2:家族間の意思疎通が不可欠

複数の相続人がいる場合、相続から3ヶ月以内に売却方針を全員で確認することが重要です。意見対立は時間を失い、資産価値を低下させます。

教訓3:税務対策は専門家に任せる

売却前に必ず税理士に相談し、特別控除や優遇税制について確認してください。この一歩で、数十万円の税務効率化が可能です。

今からでも遅くない:失敗を避けるための3ステップ

ステップ1:今月中に現在の査定額を把握する

相続した不動産の現在の価値を知ることから始めましょう。相続不動産に詳しい専門会社に査定を依頼すると、市場価値だけでなく、3,000万円特別控除など税制面も踏まえた「手取り額」ベースのシミュレーションを受けられます。

ステップ2:次の1ヶ月で家族会議を開く

複数の相続人がいる場合は、売却方針について全員で合意しましょう。「売却する」「賃貸する」「保有する」など、明確な方針が必要です。

ステップ3:専門家に相談して、売却スケジュールを確定する

司法書士・税理士・不動産会社と連携し、「いつまでに売却を完了するか」を明確に定めてください。

相続不動産の売却は、決断と行動の速さが、最終的な成功を左右します。

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